アウルズエージェンシーのニュース

3月

17

『THE LAST TRAIN FROM HIROSHIMA』の著者/チャールズ・ペルグリーノによる本書の改訂案が出されています

 『THE LAST TRAIN FROM HIROSHIMA』の著者/チャールズ・ペルグリーノにより、問題とされている箇所などの改訂案および現状報告として書かれたテキストの和訳です。
 
 現在、改訂作業がおこなわれているところのようです。

-------------------------------------------------------------------------------------


THE LAST TRAIN FROM HIROSHIMA』改訂案

 

チャールズ・ペルグリーノ

 

 本書改訂に際しては、第一にジョセフ・フォコ(Joseph Fuoco)の証言から得た情報ならびにそこから派生した内容のすべてを削除します。該当する箇所については、任務遂行に当たった他の当事者らの証言に置き替えます。ページ数においては、削除箇所および新規要素がおおよそ同等となるよう調整を行っています。また、高橋氏と"エノラ・ゲイ"の機長ポール・ティベッツ(Paul Tibbets)が言葉を交わす場面では、段落を追加し内容を増やすとともに、ティベッツ本人についての要素も盛り込む意向です。改訂版では、新たに"ネセサリー・イーヴル"【※広島原爆投下機"エノラ・ゲイ"と一緒に飛行した攻撃観測・写真撮影機】の機関士ジョン・コーリス(John Corliss)および航空士ラッセル・ガッケンバック(Russell Gackenbach)が登場する予定です。

 

 ジョセフ・フォコ関連の改訂箇所(原書では"ネセサリー・イーヴル"撮影の原子雲の写真の右に配置されているフォコ着用のゴーグルの図版を含む、彼に関する記述の一切)は、総計でおよそ6ページ分となります。

 

 巻末の(344345ページ)、広島の任務にあたったポール・ティベッツと長崎の任務にあたったチャールズ・スウィーニー(Charles Sweeney)との間に生じた議論を描いた場面は削除され、新たな場面と差し替えられます。『The Last Train From Hiroshima』の入稿後に、二重被爆者の山口彊(つとむ)氏から連絡をいただき、私とジェームズ・キャメロンは彼の入院する病室を訪ねました。20091222日に彼と面会し、その使命 ― 核兵器がもたらす悲劇を世界に伝え、二度といかなる都市をも爆心地としないという願い ― を受け継ぎ、最善を尽くすことを約束しました。今回の件においても私は、あくまでもジェームズ・キャメロンに同行する無名の科学者の立場で現地に赴きました。そのため、主にジム【※ジェームズ・キャメロンの通称】と山口氏とのやり取りが記録として残されています(ナカムラ・ヒデオ氏により撮影された映像に翻訳の施されたものが、記録映像として私の手元にあります)。

 

 神父二名について ― 私の不注意により、謝辞のなかでマックィティ(MacQuitty)神父の名前が仮名であることに触れておりませんでした。1990年に遡りますが、神父と私は匿名を条件に、その証言を正確に引用することで合意しています。今回の件では、広島の生存者であり、その後に自らの命を絶ち、教会の墓地に埋葬されている(カトリック教会の会則では自殺者は教会墓地に埋葬できないとされる)同朋の神父(同じく匿名)を、マックィティ神父が擁護されており、彼についても私は実名を伏せなければなりませんでした。改訂版の謝辞には、然るべき注釈を加えるつもりです。

 

 更なる改定のために、二重被爆者であるヒラタ・ケンシ(Kenshi Hirata)氏に関する追記を、その子息より近く入手する予定です。ヒラタ氏が二重被爆者として注目されることを厭い、家族とともに身を隠してからの事を、その子息からの証言としてお伝えすべく用意しています。


 -------------------------------------------------------------------------------------